自己肯定感について。アニメとか本とか映画とかからの学び・感想。

どんなことも、自己肯定感につながると思うのだ。なので、学んだことを記していきます(無理やりのときもあります)

【映画】君に、届け。(ネタバレあり感想)

ようやく観ました。

「君に、届け。」

三浦春馬が亡くなったときに、妹が

 

「本当にかっこいいから、ぜひ見て!!」

 

って言ってたんだけど、

なんかつらくなりそうで見なかったんだよね。

そして、つらくなりました。

 

話はよかったよ。

今の映画とかアニメとかのスピードよりはだいぶ遅くて

ちょっと、「おっそ」と思うところはあったけど(笑)

ほんとにいまはスピードが速いね。

どんな映画でもアニメでも、どんどん進む。

曲もだもんね。仕方ない。

最初が微妙だと、すぐ飛ばされるんでしょ。

年老いた私からすると、恐ろしい話だ。

まあそれだけ、

「人で呼ぶ」

という時代ではなくなったのかもしれないね。

それはそれでいい時代になったのかも。

「誰でも、一本は素晴らしい本を書ける」

という言葉を聞いたことがあるから。

 

はい、脱線しました。

で、内容は。

主人公は、黒沼爽子。

みそか生まれの、楽団員(シンバル)の父と、

おそらく専業主婦の母の間に生まれた。

みそかの第九をほっぽりだして、

娘の出産に立ち会った(?)父。

ここが、すでに、好き。

 

「座敷童に似ているね」と幼稚園の頃に言われて、

それでうれしいと思った爽子は

(ここでうれしいと思うところがなんとも)

一日一善を心がける。

素敵!!もう、そこが素敵!!!

 

ただ、髪の毛が長くて、日本人形で、

そのうえちょうど映画および本の

「リング」

が流行ってしまい

爽子なのに「貞子」とあだ名をつけられ

そのまま、なんつーか怖がられる。

普通に生活しているだけなのに

「なぜか謝られる」

というちょっと孤立した学校生活を送っている。

 

いやあ、リング、怖かったよね。

無茶苦茶流行りましたよ。

いまだに髪の毛バサーってやると

「貞子!」って言われるもんね。

って見てないんだけどさ。私。

私の母は、怖いのが全然大丈夫で、

羊たちの沈黙」という映画があるのですが

あれを見ても

「面白かったー!」

という反応をする人で、

この人大丈夫かな、血が通った人間なんだろうか

と思ったこともありますが、

その母がリングを見て、

終わった直後に電話がかかってきて、

恐る恐る出たら

「あ、もしもしー!○○ですー!」

みたいな普通の電話で(当たり前)

「なんで今電話してくるのよ!怖かったじゃない!」

と電話の相手に八つ当たりをする、という

とんでもないことをしでかしたのですが。

あの母がそんなに怖がるなんて!!!

って思って、観てないです。

っていうか、本を3ページくらい読んだのですが

「これは読んではいかん」

と思った記憶があります。

なんか、普通そっち側に曲がらないよねっていう方向に

足がまがっているとか、そんな話だった気が…

 

はい、また脱線。

で、爽子は高校の入学式当日に、

道に迷っているらしき男子に

「高校はこっちですよ」と声をかける。

そう、ここで声をかけることができたのは、

一日一善をモットーにしていることと、

男女問わず、友人がいなくて、誰とも壁とかがないから。

という設定のおかげ。

通常、あんなキラキラ男子に話しかけられませんからね。

設定が生きる、というのはこういうことなんだな、

と勉強になります。

これが、風早くん。三浦春馬

 

高校でも、「貞子」と呼ばれ、

目を3秒以上合わすと不幸になるとか、

そういう噂を立てられる。

 

で、風早はクラスの中心的存在で。

いろいろ企画する。

その中に、「肝試し」というのがある。

で、「貞子がいたら怖いよねー!

霊感とかあって、呼び寄せたりしたらどうしよう!」

的なことをクラスメートが言っているんだけど、

爽子は「私、霊感がなくて、皆さんのお役に立てなくてどうしよう」

と悩む。そこか(笑)

 

で、ここで友達?が二人できる。

女の子で、ちょっとギャルっぽい子たち。

千鶴ちゃんとあやねちゃん。

「お化け役やってよ」とかいう。

え?普通、いじめじゃね?それ。って感じだけど、

爽子は、ちょっと嬉しい。

よかったね。ずれた子で。

しかも「貞子」とか呼ぶし。

え?いじめじゃね?って思うけども。

ま、爽子が嬉しそうならいい。

どっちも純粋だったからよかったね(笑)

肝試しは貞子のおかげで大成功。

ただ、爽子にクラスメートが

「風早、今回の罰ゲームとして、

貞子と付き合える権利!」とか言われて、

風早が怒り、爽子が泣きながら帰り、

風早がそれを追いかけて謝る、みたいなシーンもあったな。

で、風早と大輔(野球部員。千鶴の幼馴染。あんまりいろいろ気にしない)

と5人でよくつるむようになる。

ラーメン食べに行ったり、買い物行ったり。

 

青春って、やっぱり友達なのかなあ。

友達なんていなくても、学校は全然やっていけると思うんだけど、

やっぱり「友達至上主義」みたいのが多くて

学園物はな。。。

 

また脱線。

で、千鶴とあやねと仲良くなるんだけど、

風早と付き合いたい胡桃沢(桐谷美玲)がよくない噂を流す。

千鶴とあやねに関しても。

で、爽子はそのことに対してとても怒り

そういうことを言った女子に立ち向かうんだけど、

自分と一緒にいるのがよくないのかな、とも思って、

距離を置くようになって、

でも、まあ、なんだかんだあってそこは戻って(端折る)

で、風早に「つきあって」って言われて断って、

主催の花火大会にもいかなくて。

このさ、風早くんの「俺が言ったら誰でも大丈夫だろう」

的なこの押しの強さ?

イケメン・美人にありがちだけど、

なんていうか、しかも「あんたも好きでしょ」みたいな

「風早にこくられて断るとか、ないでしょ」みたいな。

なんていうか、もうちょっとマンガだとあるのかな。

爽子が風早くんに惚れていることが千鶴とあやねにばれてるシーンとか。

なんつーか、そりゃ、胡桃沢かわいそうだよって思っちゃったよ。

あんなにかわいいのに。

あんなに!かわいいのに!!

この世界観だったら、彼女に惚れない人はいないはず!!!

 

で、「君に、届け」って、

風早→爽子だったんだね。

風早、最初っから好きだったんだ。

一目惚れしたのは風早くんだったとは。

 

最後のシーンとか、かわいらしくてよかったです。

 

やっぱりさ、ご両親にとても可愛がれている、

というのは、過剰なほどに心配されている、

でも、父にはとても心配されているけれど、

母は結構「好きにしたらいいじゃないの」みたいな、

理想的なご夫婦でした。

とっっっっても!!仲良しだし。

 

親に愛されているということは、

自己肯定感を高めているので、

学校であんな扱いをされていても、

「霊感がなくて、皆さんのお役に立てなくて悲しい」

みたいな感じになれるのかな。

あの、うじうじはしているけれども、

自分に別に腐ってもいないし、

自分が嫌いなわけでもない、

そんな爽子が「強い」と思ったし、

あんな風になりたいな、とも思った。

 

爽子のように自己肯定感を高めたいとして、

親を変えることはできないから。

一日一善も爽子を支えているのかな。

どうなのだろう。

自己肯定感を高めたいと思ったなら、

一日一善からやってみるのもいいかもしれない。

一善すれば、とりあえず自分をほめてあげられるもんね。

生きてるだけで褒められていいと思うけど、

無理やりにでも「一日一善」すれば、

「自分」を「自分」で褒められる。

それは、精神衛生上いいことな気がする。

そんなの、自己満足でいいのだ。

だって、どんなことだって、自己満足で生きているのだから。

偽善でも自己満でもいい。

「一日一善」して「自分で自分をほめてあげよう」

それはいいことだ。