自己肯定感について。アニメとか本とか映画とかからの学び・感想。

どんなことも、自己肯定感につながると思うのだ。なので、学んだことを記していきます(無理やりのときもあります)

【映画】人間失格(生田斗真バージョン)の感想

太宰治の「人間失格」を読んだときに、

「お前は人間失格だ、バカヤロウ!」

って本を投げつけたんだけど。

人間失格よりも、一緒に「さくらんぼ」という短編が入ってて、

そっちの方が「てめえ!!!」ってなったんだよな。

 

※私は太宰治に否定的です。

 その旨ご了承ください。

 

さくらんぼ」はちゃんと思えてはないけど。確か。

主人公の男が何か難しいことを考えながら二階でゴロゴロしてて、

奥さんに「ご飯ですよ」と言われて下に降りてきて、

もそもそ食べるわけです。

子どもが二人いたような気がする。

で、上の子も3~4歳で、下の子が乳飲み子。

上の子を叱りながら下の子に乳をやっている奥さんが

あ、そうだ、と思い出して

デザートに、と、洗ったさくらんぼをテーブルに置くの。

それを見て「死にたくなった」。

 

てんめえ!!!

 

って思いました。

いや、なんとなくわかるんですよ。

その男の気持ちもさ。

わからなくもないよ。

「思ってたんと違う」とか

「その生活が自分の限界かと思うと絶望しかない」とか

そういうのでしょ。

わかるよ。

子どものころはなんでもできる気がするけれど、

大人になって自分の限界を知る。

「天井を知ってしまうんだよ」と

シャーマンキングで幹久さんが言ってたよ。

そう、その通り。

それはわかる。

 

でもさ、毎日バタバタを走り回って生きている奥さんに対して

何もやってないくせに

なんだその感想は!!!

お前も一緒に走り回ってみろよ!!

考えてばっかりだからそうなるんだ!!!

こういう輩は甘やかしてはいかーん!!!

と思った次第である。

 

で。

なんで「人間失格」を見たかというと。

結構前の映画なのだけど。

映画の予告を見た時に

「お願い、キスしてあげるから」

生田斗真が女性に迫るシーンがあって。

実際にキスをするんだけど。

そこがあまりに官能的で美しかった。

「うおお、これは落ちない女性はいないわ」って

思ったわけよ。

それで観たかったのを思い出した。

 

次々に女性が主人公に落ちていくんだけど。

わかる。

その女性の気持ちもわかる。

まず、ルックス。

誰しもが「あの男性なら懇意にしたい」

というか「話してみたい」というか

とりあえず、目を引いてしまう、という

イケメンっぷり。

そういうイケメンの役って、オファー?なのかな?

来た時に、どう思うんだろうね。

名誉なことなのかな?

生田斗真ははまり役ですよ。

だって、あまりに美しいイケメン!!!

クセのない、「正統派イケメン」

「雰囲気イケメン」とかではない

完全なる「正統派」

もう、あれで甘えられたりしたら、

イチコロです。女はイチコロですよ。

(全体的に言葉選びが古いな)

 

伊勢谷友介が、すげえゲス役で出てて(笑)

上手だったな(笑)

ゲスなんだけど、生田斗真のこと気にかけてるっていうか

なんというか。

ゲスだけど(笑)

中原中也役の森田剛もよかったです。

中原中也も、若くして亡くなってるのね。

文豪とか芸術家とか、その辺が集まるバーがあって。

そのときの人たちが、なんというか、

いいよね、ああいうの。

うらやましくもありました。

 

女性関係がどうの、と言っていたけども、

6人、女が出てきたかな?

一人目はクラブみたいなところの

あんまり売れてない子。

心中をしようと海に入るも、女だけ死んでしまう。

二人目は、引っ越した先の女性。

隣の人?何かと世話を焼いてくれる。

どうしたんだっけ、この人とは。

三人目は伊勢谷友介のところにやってきていた

職業女性?っていうのかな。編集者。

バツイチ子持ちで。

一緒に暮らしていてマンガも書いてて

このときが一番よかったんじゃない?

なんで別れたんだっけな。

ちゃんと覚えてないな。

四人目がタバコ屋の娘。

酒を飲んでいたところ、

「そんなの飲むんはよくないよ」って言われる。

祝言まで上げるけど、ほかの男性に襲われているところを見てしまい、

助けるわけでもなく、あれは何だったんだろうね。

それから女が挙動不審みたいになってしまって。

で、どうしたんだっけ?

五人目が、薬屋の女性。結構お年。

モルヒネをくれて、で、モルヒネ中毒になっちゃって

で、冒頭のあれですよ。

「あの薬をください。お願い。キスしてあげるから」

っていって速攻キスするんだよ。

ここがさ、きれいなんだよね。

いやいや何してんの、って思うけど。

で、病院に入れられて、ある程度薬が抜けたら

「療養しなさいよ」って言われて

東北?かなんかに行くのよ。

でさ、身の回りを世話してくれるのが

また女性なんだよね。

これが六人目。

なんで女性をあてがったの?バカなの?

確かに結構年が上の方でしたけども。

完全に主人公に肩入れしちゃって。

で、「死人が乗る列車」みたいのに乗って終わり。

最後に主人公が何かしゃべってました。

 

女性が自分に好意があるかどうかを

見極めるのがとても上手なのかな。

そして、自分に好意がある、と思ったら、

とことん甘えるというか。

 

ただ、私は「あれ?」と思ったのは。

主人公が子どものころ。

多分、6歳ぐらいの時に、空に向かって

「うまれてきてごめんなさい」

って言うんだよね。

「生まれて、すみません」だったかしら。

もう、最初からそういう人だったんだね

と思うと、気の毒でもあるし、

そういうのに弱い女性がいるのも確かなので、

全体的にわからないではないけれど、

この話が「傑作」とされる意味がわからない!!!

伊勢谷友介の役の方が、よっぽど人間的ですよ。

 

なんだかんだ、定期的に作品に触れてしまうのだから、

それだけで、魅了されているのかもしれない。

悔しいけども!!!

 

それとも、まだわかっていないだけなのだろうか。

 

というか、これは、心の奥底の希望を

赤裸々に体現しているような気もする。

だからイラッとするのかもね!!

 

要は、だらだらしたいだけだー!!

何もしたくなーい!

親が金持ちだといいよねー!!だらだらできてさー!

っていう部分かもね、私は(笑)

 

親が全然出てこないけど、そこなのかな。

おつきの人、じいやみたいな「ヒラメ」って人しか

出てこないけど。

「愛」を知らずに育ってしまったのかな。

そして、お金があるから何もしなくても生きられてしまって

自分の「自己有用感」みたいのを培うことなく、

生きてきてしまったのかもしれないね。

貧乏だと、働いて、怒られて、

「お前なんかいらん!」と言われることもあるけども、

できるようになれば、認められ、

それのおかげで「自分も必要とされている」という

自己有用感みたいのが芽生えるのかもしれない。

そうか、だから、

「家でのお手伝い」というのは大事なんだ。

「私はこの家の一員である」ということを

ちゃんと家族と一緒に自分自身でもわかるために。

「何もしなくていいんですのよ、坊ちゃんは」

というのは、本人にもいいわけではないんだね。

「自分は何のためにいるんだろう」と思わせないために

「役割」をあげることが、

本人の自己有用感、または後天的な自己肯定感にもつながるのかも。

そういうことができなかったのか。

ある意味、気の毒だな。

 

子育てって難しー!!!

とりあえず、映像がなかなかきれいだったのと、

(CGとか使ってないよね。)

音楽がよくて、頭から離れませんでした。

音楽、世界観にピッタリ。

あと、生田斗真が美しいです。

女性たちが翻弄されていく様は

女性から見れば「わか、るよ!悔しいけど!」

って感じ。

話は、別に面白くはないです。

太宰治の「人間失格」なので。

 

<キャスト>

主人公:大庭葉蔵…生田斗真

一人目の女性:ヒサコ…寺島しのぶ

二人目の女性:礼子…坂井真紀

三人目の女性:静子…小池栄子

四人目の女性:良子…石原さとみ

五人目の女性:コトブキ…室井滋

六人目の女性:テツ…三田佳子

おつきの人:ヒラメ…石橋蓮司

仲良しのクズ:堀木正雄…伊勢谷友介

中原中也森田剛

バーのマダム…大楠道代

 

監督…荒戸源次郎

 

この監督、「人間失格」大好きみたいだね。

最後にコメント寄せてたし。

いやあ、やっぱり男性だったよ!