自己肯定感について。アニメとか本とか映画とかからの学び・感想。

どんなことも、自己肯定感につながると思うのだ。なので、学んだことを記していきます(無理やりのときもあります)

【鬼滅の刃】宇髄天元は「柱」の中でもなぜ弱いといわれるのか。

※マンガ最終巻までのネタバレあります。

 まだの方はご注意ください!!!

※2/14 修正しました。

 

私は宇髄天元が大好きです。

はい、大好きです!!

今回の遊郭編、最高でした!!!

終わっちゃうの、ほんとにマジで悲しい。

 

 

ただ、マンガを読んでいるときから思った。

「宇髄さんは、鬼殺隊の柱の中で、弱い方なのか?」

と。

宇髄さんが弱いなんて認めたくなーい!!

でも、好きだからこそ、真剣に考えた。

 

そしたら、まあ、遊郭編が終わった後の続きではさ。

 

上弦の伍は無一郎一人で成敗しているし。

上弦の肆は柱一人と玄弥・炭治郎・ネズ子で退治しているし。

 

ってことは、上弦の陸にあんなに苦労した宇髄さんは弱いのか?

 

となったわけです。

煉獄さんも、上弦の参をあそこまで追い詰めたからね。

 

ただ、遊郭編はすごく丁寧に描かれていた、というか、

「上弦って、チートなほど強いんだぜ?!」

って描かれていたと思うんです。

下弦はいらん、という無惨の気持ちもわかるくらい、

圧倒的に強い。

どうやっても勝てない、っていう感じで。

何度も何度も首を切る機会があって、

それでもそれを何度も何度もさえぎられて、

本当にボロボロになってやっと勝った。

 

だから、最初は、ほかの上弦が弱いんじゃないの?

と思った。

 

鬼には「入れ替わりの血戦」というのがあります。

上位にいる鬼に血戦を申し込んで、

勝ったらその地位を奪える、というもの。

下弦の鬼が上弦の鬼に血戦を申し込む、とか、

そういう感じです。

 

なので、上弦の陸の場合、

完全に「鬼として滅する」ためには二人同時に首を切らないといけないし

お兄ちゃんの妓夫太郎は毒を持っている。

ということは、鬼殺隊としてはかなり厄介な相手だけれども、

鬼に鬼の毒は効かないと思うし、

血戦の際には、別に二人同時に首を切る必要もない。

ということは、鬼にとっては別に大した相手ではなかった。

(ほかの上弦にとっては、ということ)

ということなのではないか、ということでした。

つまり、上弦の陸ということで、上弦の中では一番下だけど、

それは鬼の中での強さなだけで、

人間からしたら、やりにくい相手だったのでは?と。

この部分は、実際どうなのかわかりません。

 

 

あるいは。

「先を急いだのではないか?」と思っていた。

本来は、もっと丁寧に、

ほかの上弦も無茶苦茶強く描いて、

もっと長引かせる予定だったのではないか、

と。

でも、ワニ先生が疲れてしまったのか、

何か大人の事情とかで、少々早めに描かれてしまったのではないか。

そうずっと思っていました。

 

 

と、この辺まで考えて、ファンブックを読んだときに書いてあったこと。

(正式には「鬼殺隊見聞録・弐」)

 

どうやら、連載10話もいかないうちに、担当さんが変わることになったそうで。

で、そのときに、その変わる前の担当さんに

 

「鬼滅の今後の展開を、

 今決められるだけ全部決めておきましょう。」

 

と言われたそうです。

で、

「何巻で完結しますか?」と聞かれて

「15巻くらいですかね。」とワニ先生が答えて、

「少なくとも20巻以上かかります」

と言われたそう。

 

で、23巻で終わっています。

ここでワニ先生が

「担当さんの読みは的中している」

と驚かれています。

 

ということは、つまり、「先を急いだわけじゃなかった」ということなのです。

これは、構想通りだった。

別に、疲れたからとか、大人の事情で、とかで

早めに終わったわけじゃない。

(多少はあったのかもしれないけど)と仮定する。

 

そうすると。

上弦が出てきた順番と鬼殺隊の隊員がどうなったかのかを並べると。

 

at 無限列車

■上弦の参 vs 炎柱・煉獄杏寿郎

 上弦の参の首を半分くらいまで切るが、逃げられる。

 煉獄さん、死亡(悲しすぎる)

 炭治郎・伊之助は見ていることしかできなかった。

 

at 遊郭

■上弦の陸 vs 音柱・宇髄天元、炭治郎・善逸・伊之助

 柱と炭治郎・善逸・伊之助の共闘。

 宇髄は片手・片目を負傷し、引退。

 

※ここで、「痣者(あざもの)」という状態が発現。

 痣者は、

 ・誰か痣が出現した者が近くにいると、共鳴するように

  他の者も痣を出す。

 ・痣が出現した者は、25才までしか生きられない。

 

at 刀鍛冶

■上弦の伍 vs 霞柱・時透無一郎

 無一郎に痣が発現。

 一人で倒す。

 

■上弦の肆 vs 恋柱・甘露寺蜜璃、玄弥・炭治郎・ネズ子

 痣が出現した柱と、玄弥・炭治郎・ネズ子の共闘。

 

at 無限城

■上弦の陸(成り立て) vs 我妻善逸

 元・先輩隊士だった獪岳を一人で撃破。

 善逸はチート!

 鬼に成り立てだったからよかったね、ということでしたね。

 

■上弦の参 vs 水柱・冨岡義勇、炭治郎

 二人とも痣者。

 

■上弦の弐 vs 蟲柱・胡蝶しのぶ、栗花落カナヲ、嘴平伊之助

 ここでは痣者はなし。

 しのぶの毒で撃破。(このシーンはえぐかった…)

 

■上弦の壱 vs 岩柱・悲鳴嶼行冥、風柱・不死川実弥、

        霞柱・時透無一郎、不死川玄弥

 柱は3人とも痣者。

 

つまり、こうなる。

※ちなみに、階級は下記です。

 弱→ 癸・壬・辛・庚・己・戊・丁・丙・乙・甲 ←強 ぶち抜いて→ 柱

 ファンブック1だと、もう刀鍛冶編が終わっているので、

 刀鍛冶の始まりのときの炭治郎の階級がわからないのだけど、

 刀鍛冶で出なかった善逸と伊之助の階級が「丙」なので、

 おそらく「丙」だと思われます。

 上弦の陸を倒した、というのがものすごい評価されたんだな。

 

■上弦の陸 柱(痣×)、炭治郎(痣△ 庚)、善逸(痣× 庚)、伊之助(痣× 庚)

 →全員生還(柱(痣×)は引退)

※新上弦の陸 善逸(痣× 丙)

 →生還

■上弦の伍 柱(痣〇)

 →生還

■上弦の肆 柱(痣〇)、炭治郎(痣〇 丙)、玄弥(痣× 丁)、ネズ子(痣×)

 →全員生還

※新上弦の肆は無惨が殺害(もはや笑える)

■上弦の参 柱(痣〇)、炭治郎(痣〇 丙+透き通る世界)

 →全員生還

※この前に戦った時には、柱(痣×)死亡

■上弦の弐 柱(痣×)、カナヲ(痣× 丁)、伊之助(痣× 丙)

 →柱(痣×)死亡

■上弦の壱 柱(痣〇)、柱(痣〇)、柱(痣〇)、玄弥(痣× 丁)

 →柱(痣〇)一人、玄弥(痣× 丁)死亡

 

これを見ると、柱の強さがみんな同じだったとして、

ちゃんと上弦の強さは順当になってますね。

 

 

そして、「痣者」がいかに強いのか、というのを表している、

と思います。

 

上弦はチートに強いんだけれども、

その上限と戦うために自分の寿命の3/4くらいを渡した人たちが、

引き換えにどれほど強くなったのか

というのを刀鍛冶編で示したんだと思った。

 

痣が出ていないと、上弦の鬼には柱でもあんなに苦労するけれども、

「痣が出る、寿命を捨てて戦う」

ということの覚悟と悲惨さが、現れていたんだなあ、

と思って、私はすごく納得した。一人で。

 

そして、炭治郎の成長なしには勝ってない、というのもよくわかる。

上弦の参との戦闘では、柱の冨岡さんが

「柱に匹敵する」と炭治郎を評していました。

そして、善逸と伊之助とカナヲがもんのすごい強い!!

ということもよくわかりました。

善逸なんて、痣なしで上弦の陸に勝っているからね?!

いくら鬼になったばっかり、とはいえ!!!

伊之助とカナヲも、しのぶさんの毒があったとはいえ、

上弦の弐ですからね、撃破したの。

上弦の参に柱2人みたいなものであんなに苦労したのに。

天才でした、あの3人は。

 

というわけで、

宇髄天元が弱いのではなくて、

痣者がいかに強いか、

ということを示すための演出(?)だったのだな、

ということがよくわかりました!まる!