自己肯定感について。アニメとか本とか映画とかからの学び・感想。

どんなことも、自己肯定感につながると思うのだ。なので、学んだことを記していきます(無理やりのときもあります)

【鬼滅の刃】産屋敷耀哉(お館様)、煉獄杏寿郎、宇髄天元に見る「上司の素質」

遊郭編が終わって、まだ興奮冷めやらぬです。

また見返しています。

終わったことを嘆いていたら

子どもに「もう一回最初から見ればいいよ」と

肩をポンポンと慰められる始末。

子どもから見て、私って、

どう映っているのかしら。。。

 

ところで。

遊郭編を最初から見ていて思ったのですが(結局見ている)

産屋敷耀哉さん(面倒なので「お館様」とします)、

煉獄さん、宇髄さんに共通する

「上司としての素質」があると思うのですよ。

それは、

 

「自分がピンチであっても、

 下の人たちには余裕があるように見せる」

 

ということ。

 

私は、上司に恵まれなかったのもあって

(わかってる、あの人たちだって必死だった)

「上司に必要なものってなんだろう」

と思ってきました。

 

で、あるとき。

「5時に夢中」というローカル番組がありまして。

 

※TOKYO MX で、TOKYO MXだからこそできる、

 なんつーか、結構ひどい番組ですよww

 大好きなんだけどね!!!

 夜中にやるようなネタをふつうにぶっこんでくる。

 なんだろう、タモリ俱楽部のノリだよね。

 (今は変わってたりするかもです)

 最近はテレビでMX自体が映らなくなってしまい、

 見られなくなってしまいました。。。残念。。。

 マツコ・デラックスさんがずっと出ていることで有名です。

 ミッツ・マングローブさんも出てます。

 

で、もう、10年以上前のことだと思うけど、

ここで、中瀬ゆかりさんという、

編集長をされている方が出ていました。

※今確認したら、今も出演されてます。今は部長さんでした。

 

で、この中瀬さんがおっしゃっていたこと。

 

「編集長とかになると、部下が『これ間違えました!』とか

 『こんな状態になりました!』とか言って

 いろいろ持ってくるじゃない。

 そのときに、

 『ふーん、そうなんだ』って言うんですよ。

 『ふーん』って。

 もう、心臓はバクバクですよ。

 心の中では

 (なにー?!)とか

 (なんつーことを!!どうしたらいいんだそれ!!)

 (そんなこと今までなったことないぞ!これからどうしよう!)

 とか思ってますよ。そりゃ。

 もう、頭の中はぐるぐるしています。

 でも、『ふーん』って言うんです。一切顔には出さない。

 それが上司ですよ」

 

って言ってたんです。

(詳細の言葉は違っているかも。)

 

へー!!!ってすごい思った。

へーボタン押しまくった。

よく、上司の指南書とか見ると、

「部下を信用しろ」とか

「部下に全部やらせてやらせてみろ」とか

「何があってもどーんとかまえとけ」とか

「背中を見せてついてこさせろ」とか

「話を聞いてやれ」とか言われるじゃないですか。

 

そんなんさ、できるわけないんだよ。

だって、

「馬を水辺に連れて行けても 水を飲ますことはできない」という

ことわざがあるように、

部下であっても他人のことをどうこうすることはできないし、

それに、みんな生きるのに必死なわけで、

それは上司も一緒なわけで、自分のことで手一杯なわけです。

たいてい上司にはその上の上司もいるわけで、

ヒラの私たちが上司の顔色を伺うように、

その上司だってその上の上司の顔色を伺っているわけです。

(組織だったらってことで)

その中、部下の面倒も見ないといけない。

 

なんでそんな中、部下を完全に信用といけないわけよ。

すべて任せることなんてできるわけないじゃない。

だってさ、自分だって部下だったんだからわかると思うけど、

仕事なんていきなりできるわけじゃないし、

失敗なんていくらでもするわけじゃないですか。

してきてるでしょ。自分もさ。

 

だからこそ、部下を「信用」するのではなくて

「信頼」はできるかもしれないけど、

でもそれだって人間関係の構築が必要だし、

そのために上司から話を聞くとか、飲みに誘うとか

働きかけるっていっても限界があるわけです。

すべての人がさらけ出すわけでもなんでもないし、

やる気とかも全然違うしね。

リーダーだって、背中を見せるタイプだけじゃないし。

 

じゃあ、どうすんねん。

 

という話で。

大して信頼関係を築けていない状態でも

それでもできること。

それは、

「何があってもどーんとかまえとけ」

という部分。

これもさ、上司なんだから、

「何があってもどーんとかまえとけ」

は無理。

だって、人間だもの!!!

そんな風な心持ちに常にいることはできない。

 

でも、そのフリをすることはできる。

 

「何があってもどーんとかまえとけ」

 

というのは、心持ちではなくて

「何があってもどーんとかまえているように見せろ」

ということなんですな。

「余裕がない、ということを下の者に見せるな」

ということ。

 

お館様は自分の病気が進んでいて、

目もだんだん見えなくなってきている。

それでも穏やかに、今までと変わらない態度でみんなに接している。

 

煉獄さんは、片目がつぶれてアバラも折れている。

その状態でも笑って

「俺は、俺の責務を全うする!」と言っていた。

 

宇髄さんも、毒をくらって、スピードも人数も相手が上の可能性が高い。

かなり厳しい状況。その中でも

「はっはー!!ちょろいぜ!!」ってみんなを鼓舞してた。

 

周りから見たら

「ヤベエ状態だ…」

と、わかっているのだ。

(病状の悪化、瀕死状態、絶望的なこと、

 それを本人もわかっていること)

 

でも、それを感じさせないというか、

自分たちのその「いまツライ状態の部分」に、

他の者の意識を向けさせない。

下の人たちの、その本人たちにとっての「前」を見せる。

 

「上司」の素質というのは、

下の人たちに前を向かせること。

これから何をしたらいいのか、をわからせること。

そのために、表面だけでも

「どーんとかまえている風」「なんでもない風」を装うこと。

 

「何があってもどーんとかまえているように見せる」

 

ということ。

 

心の中で何を思っていてもかまわない。

マイナスな感情が出てくることは悪いことじゃない。

何を考えていてもかまわない。

部下に対して「何してんだコラ!」とか思ってもいい。

「そんなことになるう?!」とか驚愕していてもいい。

 

でも、それを察せられないようにする。

 

ただ、それってすんごく難しいと思うの。

だって、人間だもの!(2回目)

思ったことは口にしてしまう、または、

思ったことは何も口にしない、のどっちかとなるのは普通だと思うし、

自分がバクバクしているときに

顔だけ穏やか、とか、最難関。

まず、ひきつる。

自分の頭の中が何かでいっぱいのときに、

余裕ぶっこく顔を作る難しさ。

やってみて。

例えば、腹が痛くてトイレにこもったときに、

「こんなん余裕だし」という顔をしてみたり。

卵を割ろうとしたら手が滑って床に落としたときに、

叫ばないでいられますか?

大好きな推し(二次元)が画面上でお亡くなりになったあと、

普通の顔して出社できますか?できません!!

(ちょっと、例が、全体的にひどい…)

 

 

だから、それができているこの3人には、

もんのっそ上司の素質があると思う。

ものっそ!!(ものすごく、の意味です)

 

だってさ、煉獄さんだって、宇髄さんだって、

かまぼこじゃなくて、もっと階級が上の人と組んでたんだったら

煉獄さんも死ななくて済んだかもしれないし、

宇髄さんだって引退しないで済んだかもしれない。

 

でも、そんなこと絶対言わない。

いま、ここにあるこの状態で、ベストを尽くす。

禰豆子も言っていたけれど

 

「人間なんだから、すべてがうまくいくとは限らないわ」

 

「たら」「れば」を言わないというのも、

上司の素質かもね。

 

煉獄さんも宇髄さんも、

まだ実力不足のかまぼこ隊をうまく使ったよな。

本当に指揮官としての能力が高いと思う。

鼓舞の仕方も、実力の見極め方も、信じ方も。

 

 

余談だけど。

宇髄さんは「遊郭を出ろ」って炭治郎と伊之助に言ってた。

「お前らじゃ対処できない」つまり、無理だって。

お前らじゃ、上弦に勝てるほどの実力はもっていない、

自分が守り切ることもできないかもしれない、

死なせたくない、と思ったってことだよね。

「機会を見誤るんじゃない」つまり、無駄に命をかけるんじゃない、って。

あの言葉は重かった。

雛鶴さんにも「出ろ」って言ってた。

でも、誰も言うこと聞かないのよね!!!(笑)

「俺は神だ!なんでも言うこと聞け!」って

散々言ってんのに!!!

誰も言うこと聞かないの!(笑)

それがちょっとおもしろかったです。

そこが、宇髄さんの人柄だよなあ。