自己肯定感について。アニメとか本とか映画とかからの学び・感想。

どんなことも、自己肯定感につながると思うのだ。なので、学んだことを記していきます(無理やりのときもあります)

【本】「ガソリン生活」の感想(著:伊坂幸太郎)

伊坂さん、久しぶりだ!!!

というほどでもないのだが。

なんというのだろう、

私が思う「伊坂節」が久しぶり。

 

この間読んだ「サブマリン」は

そこまで伊坂節ではなかったので。

 

これさ、朝日新聞の朝刊かな?に連載されてたんだよね。

かなーり前だけど。

で、2~3本は読んだんだよ。

それだけで、
「お、伏線はりまくってんな」

って思ってた。

 

主人公は緑のマーチ。

マーチ?マーチってなんだ?

 

車です。

車が主人公です!

車がしゃべります!!!

 

と言っても、車と人間は意思疎通はできません。

自由に動くこともできません。

車同士はできる。

車に手や足や口が生えてきて…という話ではない。

ロボットみたいに変身して…という話でもない。

 

「車たちがお互いに意思疎通をしていたら、

 こんな会話をしているだろうな」

 

という物語です。

 

いろいろリンクしていておもしろい。

「オー!ファーザー」も出てきたよ。

そして、あの廃墟のパチンコ店はおそらく、

陽気なギャングが地球を回す」の

あの場所ではないかい?!

あの、アヴェ・マリアを歌うところ。

(違ってたらすみません)

 

伊坂さんって、本当に、

理不尽なことに怒りまくってるよね。

理不尽な暴力。

理不尽な中傷。

理不尽な犯罪。

 

もしかしたら、これは、

「ご都合主義」

と言われるかもしれない。

 

でも、それでもいいんだ。

 

伊坂さんの物語は、

アメコミとかの、

 

「俺様がスーパーヒーローだぜ!!!

 助けに来てやったぜ!!!

 みんなまとめてどんとこいや!!!」

 

みたいな感じとちがって、

 

誰でも誰かのヒーローになれるんだ

 

というのを示してくれる。

誰だって、誰かを助けようとしたときに、

自分の特技、興味のあること、頭、いい人ぶり、

ちょっとした悪知恵、正義感、

自分のやってきたちょっとした悪事、後悔していること、

そんなこともこんな経験も、

どんなことでもうまく使えば、人を助けることができる。

それが描かれていると思うんだ。

 

ってか、車同士がしゃべる話かと思ったら、

あれよあれよと事件が起こって、

それぞれがうまいことからみあって、

「やっほい!!」

ってとても気分よく終わった。

頭を使いたいときに読むのに最適です。

 

あらすじを最後まで書いてしまうと。

(できれば実際に本を読んでください。

 伏線がうまく張り巡らされているから!!!)

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大学生の免許取りたての兄と、

小学生で頭がよく生意気な弟が緑のマーチを運転していると、

ちょっと停車しているうちにいきなり後ろに女が乗ってくる。

女は追われている風で、とりあえず車を出す兄。

弟が、有名な女優(もう引退している)だと気が付き、

いろいろぶしつけな質問をしていく(笑)

不倫をしているという女優は、ホームセンターでおろしてもらい、

そのまま特になにもなく立ち去る。

その日の夜中に、女優と不倫相手が

車のスピード出しすぎの事故で死亡する。

 

女優を自分の車に乗せていたことがどこからかばれて、

兄弟は記者に取材を受ける。

何人かの記者に取材を受ける中で、

その死亡事故は一人の記者が追いかけていたせいで

記者の車をまこうとスピードを出しすぎたための事故だということがわかり、

兄弟たちは「パパラッチのせいで死んだダイアナ妃」を思い出し、

その原因となった記者を責め立てる。

が、小学生の弟曰く

「何か、あの記者はおかしい。罪悪感を感じてなさすぎる」

と気が付く。

 

兄には高校生の妹もいて、

妹には彼氏がいるのだが、

その彼氏がなんか怪しい。

「トガリ」とかいう怪しい奴の手下に脅されて

何かを運ばされそうになっているらしい、

その手下たちはトガリを心から恐れている風で、

その「処理」ができなかったり警察にばれたりしたら

ガリに殺される、と思っている。

(その「処理」とは、トガリの彼女の金づるだった

 彼女の爺さんの死体を見つからないところに移すこと)

ガリは歯医者の息子でただのクソやろう。

 

で。

最終的に、女優とその不倫相手が亡くなったと思っていた事故は、

ガリとその彼女が事故死したことを偽装したものだった。

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いじめとか出てきて、

そのいじめっ子を反撃する弟君がとっても気持ちいい!!

ガリの手下をこてんぱんにやっつけるところとかも

すんごい気持ちいいよ!!!

最後もまたマーチが帰ってきて、

めいっこちゃんがかわいくて、うまくまとまっています。

 

「伊坂節」炸裂してます。

伊坂的王道、と言ってもいい気がする。

 

ガリのクソ野郎っぷりが、

本当にクソヤロウでいいです(笑)

 

伊坂さんの本を読むと、

「私にはこんな特技ないしな」

とへこむこともある。

でも、

「自分の特技・短所と思っていたところだって、

 何かをしたいと思って、そのために頭を思いっきりフル回転させれば

 自分なりの打開策が見つかる」

ということも示してくれていると思う。

 

Dr.Stoneの千空も言っていたが

 

「いろんなやつがいる。

 それが、強さなんだよ」

 

ということ。

 

まずは自分を認めてあげて、

自分の能力をちゃんと理解して、

もちろん、目を背けたいこともあるだろうけど、

そこはリフレーミングする。

 

※余談ですが。

フレーミングっていうのは、

もんのすごく、今回に当てはめて、というか、

私の理解で行くと、

 

「マイナスにしか見えないことに対して、

 なんとかプラスの側面を探し出すこと」。

 

これは、失敗していいんだって。

これは、訓練するとできるようになるんだって。

これを教えてくれた人は、

 

「だって、トイレに行くということすら

 トレーニングなんですよ?

 何回も失敗していますよね?子供の時に。

 だから、リフレーミングだってトレーニングなんです。

 最初は

 『もー!なんでこぼすのよー!!

  ちゃんと見なさいって言ったでしょー!!

  でもおかげで床を拭けたからきれいになったわ!!』

 って感じでいいんです。

 ひねり出してみましょう」

みたいなことをおっしゃっていました。

短所だって、長所にリフレーミングできるんです!!!

 

そう、それを120%使えるように、

自分のことを自分が一番使えるんだから、

自分で頭使って自分のことを使えば、

自分なりに、ほかの人とは違う方法かもしれないけれど、

やりたいことはできる。

 

ということを、いつも示してくれているような気がする。

 

もちろん、そんな毎回うまくいかないかもしれないけれど、

それって素敵な世界じゃない?

 

3/2追記

そうそう!大事なことを書き忘れてた!!

この本で「へー!!」と思った、学んだことは。

 

・人間が年長者に対して抱く感情や態度には何段階かある。

 尊敬→信頼→反発→軽蔑→侮り→諦め→許容→同化

 

・人間は二つのことを同時にできない。

 正確には二つのことは同時にできるけれど、二つのことを同時にやると、

 三つ目に出現した不意の出来事に対応できない。

 携帯電話で話をすることはできる。

 携帯電話で話をしながら、運転することもできる。

 ただ、携帯電話で話しながら運転していると、

 横から飛び出してきた自転車には対応できない。

 「人間の注意力は丹方向が精いっぱいだ。

  二つのことは同時にやれる。

  ただ、ほかのことに対する注意はかなり弱くなる。

  そして重要なのは、

  自動車の運転では、

  その、一瞬の見落としが致命的になるという点だ」

↑これ、すんごい納得!!

どうしてスマホをいじってはいけないのか。

はー、なるほどー!!!

【映画】「JOKER」を観た。自己肯定感を持つのは、大変だ。(ネタバレ、あります)

ようやく観ました。

 

「JOKER」

 

終わる直前まで、

主人公を演じているのが

ヒース・レジャーだと思い込んでて、

「ヒースの遺作なんだよなあ、こんなに顔濃かったかな」

って思って観てたら、

ヒースの遺作は「ダークナイト」でした。

をい!!!

 

直前で、

「あれ、これ、ホアキン・フェニックスじゃないの?!」

って思って、「あ、そうだったそうだった」

って思ったのでした。

をい!!!

 

ほぼ、ホアキンの独壇場。

ほぼ、一人で演じている。

やるなあ。

もう、リヴァーの弟とは言わせないよね!!

 

ここでちょっと、フェニックス家について。

リヴァー・フェニックスという男優がいました。

1993年没。23才。

一番有名な映画だと、

スタンド・バイ・ミー」ですかね。

 

 

ちなみに、この「スタンド・バイ・ミー」というのは

「隣にいて」とかそういう意味なのだけど、

中編小説だったのだけど、題名はもともとは

「The Body(死体)」だったんですよ。

そう、おかしいと思ってた。

スタンド・バイ・ミー」なんて

かのスティーブン・キング

ど〇えモンみたいな題名をつけるわけないと。

 

これを書いたスティーヴン・キングは、

ホラー作家です!!!

有名なのだと、

「キャリー」

「シャイニング」

ミザリー

グリーンマイル

「IT」もだった!!!

怖いわ。どれも怖いわ!!!

ちなみに、「スタンド・バイ・ミー」は

青春群像劇です。

怖くないので大丈夫。(映画しか観てないけど)

超有名なので、若い人も観てもいいと思いますよ。

「キャリー」「シャイニング」「ミザリー」あたりは

古典化されている気もします。

もはや、有名すぎてモチーフ化されているというか。

といいつつ、私は実はこの3本観てない(をい!!!!)

怖すぎるんだよ!!!!!

映画紹介で出てくる一瞬で「ギャー!!!!」ってなる。

観てみるかあ、ここまで言っちゃったら・・・

 

 

ところで、リヴァーフェニックスと、ホアキンフェニックスは

全然顔が似ていません。

 

■リヴァーフェニックス

 むっちゃ正統派美男子!!!

リヴァーフェニックス - Google 検索

 

ホアキンフェニックス

 クセがあり、悪役も脇役もできそう。

ホアキンフェニックス - Google 検索

 

でも、家族の写真を見ると、

「ああ、この親に生まれて、

ふり幅が全然違うとこうなるんだな」

というくらい、真逆の顔。

 

■兄弟の顔(この記事の題名がヤバイ)

毒家族に生まれてVol.4 ~理想を求めた両親が招いた息子のレイプ被害~ (elle.com)

 

で。

それは置いておいて。

「JOKER」の感想です。

 

この話、最初から怖かった。

ダークナイトと勘違いしていたというのもあって、

「あのシーンが出てくるんじゃないか」と思ってて

結局出てこなかったんだけど、

まあ、それはいいとして、

この話で私が一番怖いと思ったのは、

 

「誰でもなりうる」

 

というところ。

 

まず、初めにピエロ(道化師)の仕事をしているんだけど

仕事をしているだけで殴られるとか、

どういうことよ?!

ボクサーとかでもあるまいし!!!

ただ、仕事してただけだよ!!

呼び込みの仕事をしていただけ!!!

それなのに、チンピラみたいなガキどもに、

からかわれて殴って蹴られるのです。

 

「うわあ…」って思った。

 

私はもともと東京の繁華街の出身で、

そういうことが日常茶飯事のところの近くに住んでいました。

路地をちょっと見れば(軽)犯罪が行われているので

見ないようにする、

あるいは、そういう時間には行かないようにする、

何かがあっても関心を示さない、

というのが年端もいかない女子にとっての

防衛術でした。

 

今はそういうところから離れていて、

そういう世界があることを私はすっかり忘れていた。

実際に今でもそういう世界は存在しているだろうということに

私は慄いた。

そうだった。

こういう場所は普通にあるんだ。

なんで忘れていたんだろう。

 

なんだろう、リンチしているガキどもも、

鬱屈している何かがあって、

混沌としている社会や風潮が原因なんだろうけれども、

ただ働いているだけで、

しかも、絶対にそれが好きで好きでしょうがなくて

やっている、というわけでもないだろうし、

「お金を稼ぐって大変だよなあ」

って思っている普通の大人になったところで、

ただ働いているだけでリンチされるシーンは

恐怖以外の何物でもなかった。

(開始5分)

 

もう、この時点で、私の体はちょっと強張っていたよ。

 

そこからは、少しずつ、

なし崩し的に悪くなっていくのだ。

 

リンチされたことによって壊された看板は

もともと雇い主の店のもので、

「返せ!返せないなら弁償しろ!」

と言われ、

通っていた州主催のカウンセリングは、

予算削減のためになくなる。

 

そして、同僚から銃をもらったことによって、

大きく歯車が変わる。

 

やっぱさ、銃なんて持っちゃだめだよ。

あれは、「殺す」「傷つける」ためだけの道具。

それ以外に使えない。

そんな目的がひとつしかない、

そういうものを手にしたら、

使いたくなるでしょ。

 

村上春樹1Q84」のBook2の最初しか読んでなかったんだけど、

そこにこんなことが書いてあった↓

 

チェーホフがこう言っている」とタマルもゆっくり立ち上がりながら言った。「物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはならない、と」
「どういう意味?」
 タマルは青豆の正面に向き合うように立って言った。彼の方がほんの数センチだけ背が高かった。「物語の中に、必然性のない小道具は持ち出すなということだよ。もしそこに拳銃が出てくれば、それは話のどこかで発射される必要がある。無駄な装飾をそぎ落とした小説を書くことをチェーホフは好んだ」

 

これを先に読んでいたので、

銃が出てきたときに

「これは使われるのかな。

 それともまさか使わないパターン?」

と思ってたら、思いっきし使ってた。

 

最初の殺人が銃を使った殺人。

この主人公は、脳の病気?で、

突然笑いだして止まらないことがある。

そのためのカードとかも持っている。

「病気で突然笑いだすことがあります。

 気にしないで!」

っていうカード。

 

で、主人公が地下鉄で馬鹿にされるんだ。

仕事をクビになってイライラしているときに、

いわゆる「上層階級」の3人組に馬鹿にされ、

蹴って殴られる。

プチンと切れた主人公は、

そこで銃をぶっ放す。

で、3人殺す。

 

まあ、正直、殺したくなるよね。

ただ生きているだけなのに、そういうこと言う?

腹立つわ。

殺してしまった主人公の気持ちが

すごくわかる。

だから、怖い。

 

で、ゴッサムシティは、

このことをきっかけに、

「上層階級なんてぶっつぶせ!」

みたいな風潮になる。

「犯人はピエロらしい」

ということしかわからなくて、

みんなピエロの仮面をかぶる。

 

で、このことで吹っ切れたというか、

気持ち的に「解放」された主人公が、

自分の気持ちを内に抑えなくなる。

外に、そのまま暴力として出すようになる。

殴られたら殴り返し、

馬鹿にされたら撃ち殺す。

思い通りにしようとしてきていた母を窒息死させる。

 

「解放」されたあとに、

本当はコメディアンになりたかった主人公が、

コメディショーの舞台に立つシーンがあるの。

このシーンを見て

「解放されてよかった」

と思ってしまった。

 

彼は今まで、

「自分は何もできない」と思っていた。

でも、殺人をしたことで、

「なんでもやってみればいい。できるかもしれない」

と思ったんじゃないか、と思うのだ。

 

それは、間違いではない気がしてしまうのだ。

 

彼は、殺人を犯すことで初めて、

「自分を肯定することができたのではないか」

と思う。

ようは、「自己肯定感」だ。

 

自己を肯定するのは大変だ。

だからこそ、みんな迷う。

彼の場合、「人を殺す」ことで、

万能感というか、自分はできる!と思えたのではないだろうか。

そのくらいの荒療治がないと、

彼は自分を肯定できなかったのではないか。

 

最終的に、彼は神格化され、

シンボル化される。

 

で、たった一度出たコメディショーを見た

有名司会者に番組に呼ばれ、

その場で自分を馬鹿にした司会者を

生放送中に銃で撃ち殺す。

 

この辺のすべての過程が

「仕方なかったのではないか」

という描き方をされていた。

 

「こんな風に考えるなんて、こんな風に行動するなんて

この人おかしい!!」

と思える場所がなかったのだ。

 

 

誰でもなりうる。

誰でも病気になる可能性がある。

誰でも馬鹿にされる可能性がある。

誰でも馬鹿にされたら怒る。

誰でも仕事中にリンチされたら殺したくなる。

誰でも、ただ生きているだけで馬鹿にされたら殺したくなる。

 

どこでも誰でもありうる。

自分も、この主人公になりうる。

 

それが一番怖かった。

 

 

 

この映画で学んだことは。

 

・銃(人を殺すだけの道具)は、持っちゃいかん。

・人を馬鹿にしてはいけない。

・人の尊厳を傷つけてはいけない。

・人に恥をかかしてはいけない。

 恥をかかせるのは、もっとも相手に恨みを買う行為。

 

です。

 

 

ところで、この映画には、

ロバートデニーロが出てきます。

おお?!ロバートデニーロか!!!!

と思って、おおお!!と思ったのですが、

どうせなら、初代ジョーカーの

ジャックニコルソンを出してほしかったなあ。

でも、ジャックニコルソンだと、

ホアキンと顔が濃すぎてかぶるのかも(笑)

でも、一番上司にしたいのは、Dr.stoneの石神千空だけどね~好奇心と自己肯定感~

鬼滅の刃のお館様と煉獄さんと宇髄さんの上司の素質について

昨日考察したのですが

【鬼滅の刃】産屋敷耀哉(お館様)、煉獄杏寿郎、宇髄天元に見る「上司の素質」 - アニメとか本とか映画とかの感想をつらつら書いてみた (hatenablog.jp)

 

私にとっての一番の理想の上司?像は

Dr.stoneの石神 千空(いしがみ せんくう)です。

上司、というか。上司とはちょっと違うかもだけど。

上司というより、指揮官にしたい、って感じかな。

ついていきたい、って感じ。

 

 

Dr.stoneは、コロナ禍で出会ったアニメです。

※もともとジャンプのマンガです。

 アニメから出会って、アニメでやったとこを

 マンガで買ってる感じ。

 現在も連載中!!ぜひぜひ!!!

 

はまりすぎて、何度も見すぎて、

セリフはもちろん言えるけれども、(もちろん!!!)

サントラをランダムで聞いても、

どのシーンかわかるくらいの時期がありました。

家族でドライブ中に子供たちと

「これは千空と司がなんちゃらかんちゃらのシーン」

とか当てっこしてて、夫が引いてました(笑)

 

設定としては、人間が突然石化して、

その4000年後の話。

すべての文明がなくなった地球で、

石から人間に戻った人たちが、

どう生きるのか、また、

石になってしまった人たちを助けようとする、

というサバイバル。

科学を使って、切り開いていきます。

って説明がへたくそ!!!

小西克幸さんみたいにプレゼンできるようになりたい!!!

 

 

科学に親しみやすくなるので、

理系に興味を持ってもらいやすくなると思います。

一応理系出身者として、

お子さんにぜひ見せてほしい!!

3話以降からむっちゃ面白いから!!!(笑)

 

 

私、結構、本とか、映画とか、(アニメは最近だけど)

見たり読んだりしてきた方だと思うんですよ。

(ちょっと古いのも多いけど)

いろんな人にも会ってきたと思う。

 

いろいろ見てきた中で、まあ、

「この人、素敵な上司!」とか

「ついていきたくなる!」とか

そういう人って、たくさん出てきましたよ。

ワンピースのルフィとかもそうだし。

 

 

ただ、石神千空には、

 

「心からついていきたい」

 

と思った。

 

「この人に使われたい」

 

と思った人に出会ったのは初めてです。

(人っていうか、キャラっていうか。)

 

 

通常、私は「うまいこと使われてなるものか!」

というあまのじゃくな、というか

反骨精神も強めなので、

ルフィとかも、「なんで戦わないといかんのん」とか

「なんでここでこんな痛いことしないとあかんのん」

とか、思ってしまうんですよ。

そんなにしなくてもいいじゃーん、

みたいな。

途中で「なんでこんなことやってるんだろう」って

急に冷静になりそう。

多分、「怠惰」なんでしょうな!私自身がね!!

少しでも楽したい、というか。

 

というのが、今までの人とかキャラとか。

 

 

でも、石神千空については。

 

「この人に使われたい」

 

って思った。

 

なんでなんだろう、って考えた。

鬼滅の刃の宇髄さん、大好きだし、愛してるし

なんなら嫁にしてほしいし、

煉獄さんだって大好きだし、弟になりたいし

(宇髄さんと違って嫁にはなりたくない)

お館様だって、「理想的だなあ」と思う。

 

でも、「部下として使われたいか」と言われたら、

何かプロジェクトで一時的に使われるならいいけど、

「この人についていきます!!」

っていう感じにはならないの。私は。

 

 

でも、石神千空なら、

 

「あなたが言うならなんでもやるよ。命令してくれ」

 

って思う。

 

 

それはなんでなのかな、って考えてた。

 

そしたら3つあった。

 

 

■1つ目。好奇心で動いている。

 

私はおそらく、

「恨み」とか

「憎しみ」とか

「悲しみ」とか

「怒り」とか

「後悔」とかでは、

そんなに動くことができないんだな、と思った。

 

「恨み」「憎しみ」「悲しみ」「怒り」「後悔」が

爆発的な力を発揮することは知ってる。

それによって、大きなことを成し遂げることも。

幽遊白書の幽助もそうだった。

「怒り」で力をコントロールしていた。

 

だから、「一時的なこと」なら

「恨み」「憎しみ」「悲しみ」「怒り」「後悔」で動ける。

 

でも、それは、私にとっては持続的ではない。

 

「摩耗」するんですよ。それだと。

マイナスなことというのは、悪いことではないのだけど、

それを心に「思う」とダメージがやってくる。

そう、「思う」だけで「ダメージ」がやってくるのだ。

 

 

石神千空を上司にした場合、

「この人は、いったい何をするんだろう」

「この人と一緒にいたら、何ができるんだろう」

という、ワクワク感、

いわゆる「好奇心」が満たされるんだ、と思った。

千空の「好奇心」と私の「好奇心」が合致している、

ともいえる。

 

もちろん、誰かを助けたい、とか

そういう気持ちでやっていることもわかってる。

でも、それよりも、

 

「ワクワク」

 

っていうのが、

いかに人(私)を動かすのか。

それがよくわかった。

 

 

アインシュタイン

「重要なのは、疑問を持ち続けること。

 知的好奇心は、それ自体に存在意義があるものだ」

とおっしゃったそうですが、

それは真実だ、と改めて感じたのでした。

 

 

■2つ目。自己犠牲がない。

 

石神千空は、誰も犠牲にしようとしない。

自分も含めて。

どうやったらみんなで生き残れるか。

それだけを考えて行動している。

それが敵であったとしても。

刺し違えるとか、相討ちとか、

相手も死ぬなら自分が死んでも本望、なんてことは

絶対に考えない。

 

それも、千空の好きなところ。

通常、ジャンプの戦いものだったら、

何かを守って自分が犠牲になることも多くて

それが涙を誘うわけです。

煉獄さんもそうだったし、

※煉獄さんはちょっと心持ちが違うかも。

 他に、どうすることもできなかったから。

宇髄さんだって、根底にあるのはそう。

「自分はどうでもいい」

 

 

自分を軽視しているとまでは言わないけれど

「自分を犠牲にして他を守る、それが、いいんだ」という

日本の風潮があることは認めるけれど、

私はそこに頑として「否!!!」を唱えたい。

 

亡くしてしまった、残された側の気持ちを

考えたことはあるのかい?!

 

あなたが周りを大切に思っているように、

周りもあなたを大切に思っている。

 

「もうあんな思いはさせない」と

炭治郎は何回も言うのだけれど、

本当にそうなのだ。

 

炭治郎が偉いと思うのはそこ。

「自分が生きていることで救われる人がいる」

ということをよくわかっている。

それは、技術的に、とか、鬼を狩るから、とかではなく、

「自分の存在が、人を救っている」

ということを、わかっている。

 

あ、私、炭治郎にも使われてもいいな(笑)

 

千空は、絶対に誰かを犠牲にしない。

犠牲にしようとしない。

自分も含めて。

そこを、絶対にあきらめない。

だから、安心できる。

千空が考えて考えて、自分たちもやれるだけやって、

それでも犠牲が出てしまったのなら、

もし、それでも自分が死んでしまったのなら、

それはそれで仕方ない。

 

そう思えるようなキャラなのです。

 

 

■3つ目。多様性を認めている。

 

千空は、むっちゃ頭がいいです。

頭脳明晰、合理主義。

 

ただ、まったく体力がありません。

ケンカも弱い。

 

だから、いつも友人に助けてもらっている。

周りがいないと何もできないことを知っている。

いや、一人で生きていたときもあるので

「頭脳だけでここまでいけんだな」という

「頭いい人最強説」は出るんですけど。

 

でも。

 

「いろんな奴がいる。

 それが『強さ』なんだよ」

 

というセリフがあります。

この人だったら、うまく使ってくれるんじゃないか。

こんな何もできない私でも、何かできるんじゃないか、

そう思わせてくれるんです。

 

まあ、

「そんなん、自分で見つけろよ、他人よがりかよ、情けない」

と言われるのは百も承知!!!

 

でも、本当に素敵なのよ。千空は。(語彙力!)

 

「命」も大事。

「その人の気持ち」も大事。

「それぞれの個性」も大事。

 

そんなことを言ってくれる人がいたら、

ついていくでしょ。

 

ようはさ、

 

「あなたはそのままで

 私に必要だ」

 

と言ってくれるのです。

 

これが

「自己肯定感が上がる」

っていうやつだと思う。

 

 

というわけで。

 

一番上司にしたいのは、

Dr.stoneの石神千空でしたー。

 

ちょっとでも興味を持たれたなら、

マンガでもアニメでもいいので、

ぜひ!!

3話から面白くなりますから!!(笑)

藤原啓治さんが最高です(泣)

【鬼滅の刃】産屋敷耀哉(お館様)、煉獄杏寿郎、宇髄天元に見る「上司の素質」

遊郭編が終わって、まだ興奮冷めやらぬです。

また見返しています。

終わったことを嘆いていたら

子どもに「もう一回最初から見ればいいよ」と

肩をポンポンと慰められる始末。

子どもから見て、私って、

どう映っているのかしら。。。

 

ところで。

遊郭編を最初から見ていて思ったのですが(結局見ている)

産屋敷耀哉さん(面倒なので「お館様」とします)、

煉獄さん、宇髄さんに共通する

「上司としての素質」があると思うのですよ。

それは、

 

「自分がピンチであっても、

 下の人たちには余裕があるように見せる」

 

ということ。

 

私は、上司に恵まれなかったのもあって

(わかってる、あの人たちだって必死だった)

「上司に必要なものってなんだろう」

と思ってきました。

 

で、あるとき。

「5時に夢中」というローカル番組がありまして。

 

※TOKYO MX で、TOKYO MXだからこそできる、

 なんつーか、結構ひどい番組ですよww

 大好きなんだけどね!!!

 夜中にやるようなネタをふつうにぶっこんでくる。

 なんだろう、タモリ俱楽部のノリだよね。

 (今は変わってたりするかもです)

 最近はテレビでMX自体が映らなくなってしまい、

 見られなくなってしまいました。。。残念。。。

 マツコ・デラックスさんがずっと出ていることで有名です。

 ミッツ・マングローブさんも出てます。

 

で、もう、10年以上前のことだと思うけど、

ここで、中瀬ゆかりさんという、

編集長をされている方が出ていました。

※今確認したら、今も出演されてます。今は部長さんでした。

 

で、この中瀬さんがおっしゃっていたこと。

 

「編集長とかになると、部下が『これ間違えました!』とか

 『こんな状態になりました!』とか言って

 いろいろ持ってくるじゃない。

 そのときに、

 『ふーん、そうなんだ』って言うんですよ。

 『ふーん』って。

 もう、心臓はバクバクですよ。

 心の中では

 (なにー?!)とか

 (なんつーことを!!どうしたらいいんだそれ!!)

 (そんなこと今までなったことないぞ!これからどうしよう!)

 とか思ってますよ。そりゃ。

 もう、頭の中はぐるぐるしています。

 でも、『ふーん』って言うんです。一切顔には出さない。

 それが上司ですよ」

 

って言ってたんです。

(詳細の言葉は違っているかも。)

 

へー!!!ってすごい思った。

へーボタン押しまくった。

よく、上司の指南書とか見ると、

「部下を信用しろ」とか

「部下に全部やらせてやらせてみろ」とか

「何があってもどーんとかまえとけ」とか

「背中を見せてついてこさせろ」とか

「話を聞いてやれ」とか言われるじゃないですか。

 

そんなんさ、できるわけないんだよ。

だって、

「馬を水辺に連れて行けても 水を飲ますことはできない」という

ことわざがあるように、

部下であっても他人のことをどうこうすることはできないし、

それに、みんな生きるのに必死なわけで、

それは上司も一緒なわけで、自分のことで手一杯なわけです。

たいてい上司にはその上の上司もいるわけで、

ヒラの私たちが上司の顔色を伺うように、

その上司だってその上の上司の顔色を伺っているわけです。

(組織だったらってことで)

その中、部下の面倒も見ないといけない。

 

なんでそんな中、部下を完全に信用といけないわけよ。

すべて任せることなんてできるわけないじゃない。

だってさ、自分だって部下だったんだからわかると思うけど、

仕事なんていきなりできるわけじゃないし、

失敗なんていくらでもするわけじゃないですか。

してきてるでしょ。自分もさ。

 

だからこそ、部下を「信用」するのではなくて

「信頼」はできるかもしれないけど、

でもそれだって人間関係の構築が必要だし、

そのために上司から話を聞くとか、飲みに誘うとか

働きかけるっていっても限界があるわけです。

すべての人がさらけ出すわけでもなんでもないし、

やる気とかも全然違うしね。

リーダーだって、背中を見せるタイプだけじゃないし。

 

じゃあ、どうすんねん。

 

という話で。

大して信頼関係を築けていない状態でも

それでもできること。

それは、

「何があってもどーんとかまえとけ」

という部分。

これもさ、上司なんだから、

「何があってもどーんとかまえとけ」

は無理。

だって、人間だもの!!!

そんな風な心持ちに常にいることはできない。

 

でも、そのフリをすることはできる。

 

「何があってもどーんとかまえとけ」

 

というのは、心持ちではなくて

「何があってもどーんとかまえているように見せろ」

ということなんですな。

「余裕がない、ということを下の者に見せるな」

ということ。

 

お館様は自分の病気が進んでいて、

目もだんだん見えなくなってきている。

それでも穏やかに、今までと変わらない態度でみんなに接している。

 

煉獄さんは、片目がつぶれてアバラも折れている。

その状態でも笑って

「俺は、俺の責務を全うする!」と言っていた。

 

宇髄さんも、毒をくらって、スピードも人数も相手が上の可能性が高い。

かなり厳しい状況。その中でも

「はっはー!!ちょろいぜ!!」ってみんなを鼓舞してた。

 

周りから見たら

「ヤベエ状態だ…」

と、わかっているのだ。

(病状の悪化、瀕死状態、絶望的なこと、

 それを本人もわかっていること)

 

でも、それを感じさせないというか、

自分たちのその「いまツライ状態の部分」に、

他の者の意識を向けさせない。

下の人たちの、その本人たちにとっての「前」を見せる。

 

「上司」の素質というのは、

下の人たちに前を向かせること。

これから何をしたらいいのか、をわからせること。

そのために、表面だけでも

「どーんとかまえている風」「なんでもない風」を装うこと。

 

「何があってもどーんとかまえているように見せる」

 

ということ。

 

心の中で何を思っていてもかまわない。

マイナスな感情が出てくることは悪いことじゃない。

何を考えていてもかまわない。

部下に対して「何してんだコラ!」とか思ってもいい。

「そんなことになるう?!」とか驚愕していてもいい。

 

でも、それを察せられないようにする。

 

ただ、それってすんごく難しいと思うの。

だって、人間だもの!(2回目)

思ったことは口にしてしまう、または、

思ったことは何も口にしない、のどっちかとなるのは普通だと思うし、

自分がバクバクしているときに

顔だけ穏やか、とか、最難関。

まず、ひきつる。

自分の頭の中が何かでいっぱいのときに、

余裕ぶっこく顔を作る難しさ。

やってみて。

例えば、腹が痛くてトイレにこもったときに、

「こんなん余裕だし」という顔をしてみたり。

卵を割ろうとしたら手が滑って床に落としたときに、

叫ばないでいられますか?

大好きな推し(二次元)が画面上でお亡くなりになったあと、

普通の顔して出社できますか?できません!!

(ちょっと、例が、全体的にひどい…)

 

 

だから、それができているこの3人には、

もんのっそ上司の素質があると思う。

ものっそ!!(ものすごく、の意味です)

 

だってさ、煉獄さんだって、宇髄さんだって、

かまぼこじゃなくて、もっと階級が上の人と組んでたんだったら

煉獄さんも死ななくて済んだかもしれないし、

宇髄さんだって引退しないで済んだかもしれない。

 

でも、そんなこと絶対言わない。

いま、ここにあるこの状態で、ベストを尽くす。

禰豆子も言っていたけれど

 

「人間なんだから、すべてがうまくいくとは限らないわ」

 

「たら」「れば」を言わないというのも、

上司の素質かもね。

 

煉獄さんも宇髄さんも、

まだ実力不足のかまぼこ隊をうまく使ったよな。

本当に指揮官としての能力が高いと思う。

鼓舞の仕方も、実力の見極め方も、信じ方も。

 

 

余談だけど。

宇髄さんは「遊郭を出ろ」って炭治郎と伊之助に言ってた。

「お前らじゃ対処できない」つまり、無理だって。

お前らじゃ、上弦に勝てるほどの実力はもっていない、

自分が守り切ることもできないかもしれない、

死なせたくない、と思ったってことだよね。

「機会を見誤るんじゃない」つまり、無駄に命をかけるんじゃない、って。

あの言葉は重かった。

雛鶴さんにも「出ろ」って言ってた。

でも、誰も言うこと聞かないのよね!!!(笑)

「俺は神だ!なんでも言うこと聞け!」って

散々言ってんのに!!!

誰も言うこと聞かないの!(笑)

それがちょっとおもしろかったです。

そこが、宇髄さんの人柄だよなあ。

【鬼滅の刃】遊郭編、完!!(ただの感想)

遊郭編、終わりましたね~

すんごいよかった。

 

すんごいよかった!!!!!

すべてがすんごいよかったです!!!!!

すべてがすんごいよかったです!!!!!!!!

すべてがすんごいよかったです!!!!!!!!!!!!

(3回目)

 

あまりに良すぎて、

 

「夢だったのではないか」

 

と思っています。

私の頭の中で描いた夢なのではないか、

現実ではないのではないか、と。

 

夢見心地だあ~

 

 

それにしても、遊郭編は、

すんごいプレッシャーだったと思います。

だって、ただの一塊の宇髄さん推しの私ですら

「大丈夫かな、大丈夫かな」

って思ってたもん。

 

まず、立志編があって、

立志編は最初から無茶苦茶売れてたか、というと、

まあ、それなりに売れていただろうけど、

まだ最初は今ほどではなかったでしょう。

ワンピースとかの方が、認知度は上だった気がするのです。

主観ですよ、あくまで私のね。

 

そりゃあ、ヒットさせないといけないというのは

なんでもそうなわけで、

どんなアニメでも本でも漫画でも映画でも、

ヒットさせるために作っているのだろうから、

特にアニメや映画は人員かかってますから。

 

で、立志編がヒットして、

そのあとの無限列車編ですよ。

 

まさかの400億。

 

いや、誰が想像しましたか。

千と千尋の神隠し」を超えると。

 

余談なんですが、私さ、千と千尋の神隠しの公開日初日に

有楽町マリオンに行ったんですよ。

「まあ、もし観られたらラッキー、

 見られなかったらほかの映画観ようぜ」って言って。

そしたら、甘かったよね。甘々。激甘。

「そこは座るところじゃないと思うんですよね。」

っていうところに、みんな座ってる。

っていうか、吹き抜けから下を見たらさ、

なんつーの、ロビーっつーの?

ロビーにみんな行儀よく座っているんですよ。

なんか、列になって。

まだ映画館じゃない、マリオンの中の普通のロビーに。

 

まず、ロビーにそんなに人がいることもびっくりだし、

そこにみんなちゃんと大人が並んでいることもびっくりだし、

(中学生だった。年がばれる)

そんな大人たちが座っていることもびっくりだった。

 

だってさ、

・すごいたくさん人がいる。

・人が多すぎて劇場に入れない。

・人が多すぎて映画館内にすら入れない。

・人が多すぎて有楽町マリオンのロビーに人が並んでいる。

・人が多すぎてチケットすら買えない。

・人が多すぎてチケットを買うための列ができている。

・人が多すぎて並んでいる人たちは長時間待っている。

・長時間待っている人たちは、本当に長時間待ちすぎて

 お尻が汚くなる、とかいうのもほっぽって床に座っている。

 

ということだったんですよ。

通常、大人は床に座りません。

ジャージとか着てるわけでもない、

ちゃんとした服を着ているのに、

なんならおしゃれな服を着ている人もたくさんいるのに、

「駄々をこねている子ども」でもなんでもないのに、

その大人たちが有楽町マリオンの床に座っている。

しかもこんなにたくさん。

 

ありえねえ!!!

 

ってすごい思った。

散々怒られてきた。

「床に座るんじゃない!」って。

いやいや、大人!!大人!!!!

って思ったもん。

 

 

その千と千尋の神隠しを超えてしまった煉獄さん。

 

いやいやいやいやいやいやいや!!!

 

すごい思ったわけです。

「よもやよもや」ですよ。

 

そりゃあね、今と昔だと、

映画館のシステムが違うっていうのもあると思う。

昔は入れ替え制ではなかったので、

一回チケットを買ったら、一日いることもできました。

そして、私はいました。一日。

よくやってました、それ。(すみません)

飽きるほど観た映画は片手には収まりませんよ。えっへん。

(偉そうに言うな。今だったらむっちゃ怒られるやつ)

 

だから、きっと、54回乗車されている方も、

昔だったら9回くらいで済んだんだと思う。

 

お金落としてくれてありがとう!

潤ったよ、映画業界が!!!

※映画業界関係者ではありません。

 

 

そのあとの、遊郭編のテレビアニメですよ。

だってさ、煉獄さん、かっこよかったじゃん!!

アニメ勢の方で、映画に行った方が

(すみません、知らない方ですが)

「本日ものすごい推しができまして、

 本日お亡くなりになりました」

とツイートされているのを見て、

本当に心から「可哀想!!」って同情したくらいに、

煉獄さん、マジでかっこよかったじゃないですか。

「漢」と書いて「をとこ」とふりがなを振るくらいに。

 

煉獄さんに生き方に感化され、

煉獄さんの生き方に魅了され、

煉獄さんに励まされた人たちが、どれだけいたことか。

400億円分いたわけですよね。

ええ、そのうちの何%かはあなたと私ですよ。

 

 

そこに、遊郭編。

まず、「遊郭なんだよなあ」というので物議をかもしていたし。

煉獄さん、出てこないし。

「は?宇髄って誰よ?音柱?

 煉獄さん、出てこないんでしょ?

 煉獄さんロスなのに、次の柱とか

 別にいいんだけど。

 あんなにかっこいい人、もういないでしょ。

 煉獄さ~ん(泣)」

ってなってもしょうがないな、と思ってた。

映画じゃないし、テレビアニメだし。

もう、私は宇髄さんが大好きなので、

すんごい見たい!すんごい見たい!

楽しみすぎて楽しみすぎて震える!!!

ってなってた。

もう、ほんとに。

ほんとに!!!!!

けど、でも、大丈夫かな…

あの煉獄さんの後で、みんなに受け入れてもらえるかな…

しかも、歌もLiSAじゃないし。

Aimerさん、好きだけど、大丈夫かな…

ちょっと変えすぎではないでしょうか。

私はなんであっても、受け入れる準備はできていますけれども、

熱烈な煉獄ファンになってしまった人たちに

受け入れていただけるのでしょうかね?!

って、一塊のただの宇髄さんファンの私ですら思っていたわけです。

 

もう、プレッシャーだったと思いますよ。

製作者側も、キャストの皆さんも、フジテレビも。

これによって、続きをやるかどうかも決まるだろうしね。

 

 

そしてふたを開けてみたらどうですか。

 

大成功ではないですか!!!!!

大成功ではないですか!!!!!!!!!!

 

おめでとうございます!!!!!!!

 

心から拍手を送りたい!!!!!!!

 

本当に素晴らしかった、何もかも!!!!!

 

もう、

「映像と、音楽と、キャストと、歌い手と、

 今ここにあるすべての技術、

 今この世にある中でのすべての最高峰のものを結集して

 作成されたのではないか」

と思っています。

 

ちょっと、ufotableさん、本気出しまくってましたね。

本気出すと、あんなんなるの?

びっくりなんだけど。

なにあれ、映画?映画なの?

戦闘シーンにおいては、夫曰く

「無限列車を超えたよね」とのこと。

あまり、いろいろ褒めない夫が

「戦闘シーンは、見ちゃうよね」って言ってました。

「映画を軽く超えてたなあ!」って珍しく興奮してた。

いつもクールなのに。

「映画館で総集編やったら、私行くから」

って言ったら、

「どうぞどうぞ」って普通に言ってくれた。

無限列車で泣きすぎた私をちょっと蔑んだ目で見てたのに。

 

ああ、ありがとうございました。

「終わるの早くない?!」とは思ってた。

2月の半ばって、おい。

3月終わりまではやると思ってた。

たったの11話だよ!!

しかも1話目は宇髄さん、そんなに出てこないし!!

戦闘シーンとか、ワンピースやスラムダンク並みに、

むっちゃ引き延ばしてよ!!って思ってた。

でも、10話見たら、あまりにすごすぎて、

凝縮されすぎてて、

熱量が画面からあふれ出してて

 

「あっぱれ」

 

ってなりました。

扇子広げて振りました。

降参しました。

もう、すみませんでした、って思いました。

引き延ばしてほしいとかいって、すみませんでした、って思いました。

はい、もうすがすがしい。

まるで青空のように清々しい。

気持ちよかったです。

もはやさっぱりしました。

 

でもやっぱり短いよなあ?!

だって、煉獄さん2時間の映画なのに、

最初に1話オリジナルがあったとしても

アニメで全7話。

宇髄さん、1話目は15分しか出てないから、

10話とちょっとです。

短っ!!!

これは、映画化できるのでは(じゅるり)

お待ちしておりますよ。

もみ手をしながら常に機嫌を伺い、崇め奉りますよ。

 

映画館で観たいです!!

あの映像と、あの音を!!

ぜひ、4Dでよろしくです!!!

煉獄さんの匂いがあったそうなので、

ぜひ、宇髄さんの匂いもぜひ!

(やばい、変態チックになっている。

 いや、かなりの方の希望だとおもいますよ!!!

 あれ、出てたっけ?宇髄さんの香水)

 

あまりに夢心地過ぎて、まだまとまっていません。

(これだけ書いてか)

ちょっと落ち着いてきたら、また改めて書くかも。

とにかく、お礼を言いたかった。

 

いいもん見せてもらったぜ!!

はー!!!わっしょい!!!(ちがう)

【鬼滅の刃】宇髄天元は「柱」の中でもなぜ弱いといわれるのか。

※マンガ最終巻までのネタバレあります。

 まだの方はご注意ください!!!

※2/14 修正しました。

 

私は宇髄天元が大好きです。

はい、大好きです!!

今回の遊郭編、最高でした!!!

終わっちゃうの、ほんとにマジで悲しい。

 

 

ただ、マンガを読んでいるときから思った。

「宇髄さんは、鬼殺隊の柱の中で、弱い方なのか?」

と。

宇髄さんが弱いなんて認めたくなーい!!

でも、好きだからこそ、真剣に考えた。

 

そしたら、まあ、遊郭編が終わった後の続きではさ。

 

上弦の伍は無一郎一人で成敗しているし。

上弦の肆は柱一人と玄弥・炭治郎・ネズ子で退治しているし。

 

ってことは、上弦の陸にあんなに苦労した宇髄さんは弱いのか?

 

となったわけです。

煉獄さんも、上弦の参をあそこまで追い詰めたからね。

 

ただ、遊郭編はすごく丁寧に描かれていた、というか、

「上弦って、チートなほど強いんだぜ?!」

って描かれていたと思うんです。

下弦はいらん、という無惨の気持ちもわかるくらい、

圧倒的に強い。

どうやっても勝てない、っていう感じで。

何度も何度も首を切る機会があって、

それでもそれを何度も何度もさえぎられて、

本当にボロボロになってやっと勝った。

 

だから、最初は、ほかの上弦が弱いんじゃないの?

と思った。

 

鬼には「入れ替わりの血戦」というのがあります。

上位にいる鬼に血戦を申し込んで、

勝ったらその地位を奪える、というもの。

下弦の鬼が上弦の鬼に血戦を申し込む、とか、

そういう感じです。

 

なので、上弦の陸の場合、

完全に「鬼として滅する」ためには二人同時に首を切らないといけないし

お兄ちゃんの妓夫太郎は毒を持っている。

ということは、鬼殺隊としてはかなり厄介な相手だけれども、

鬼に鬼の毒は効かないと思うし、

血戦の際には、別に二人同時に首を切る必要もない。

ということは、鬼にとっては別に大した相手ではなかった。

(ほかの上弦にとっては、ということ)

ということなのではないか、ということでした。

つまり、上弦の陸ということで、上弦の中では一番下だけど、

それは鬼の中での強さなだけで、

人間からしたら、やりにくい相手だったのでは?と。

この部分は、実際どうなのかわかりません。

 

 

あるいは。

「先を急いだのではないか?」と思っていた。

本来は、もっと丁寧に、

ほかの上弦も無茶苦茶強く描いて、

もっと長引かせる予定だったのではないか、

と。

でも、ワニ先生が疲れてしまったのか、

何か大人の事情とかで、少々早めに描かれてしまったのではないか。

そうずっと思っていました。

 

 

と、この辺まで考えて、ファンブックを読んだときに書いてあったこと。

(正式には「鬼殺隊見聞録・弐」)

 

どうやら、連載10話もいかないうちに、担当さんが変わることになったそうで。

で、そのときに、その変わる前の担当さんに

 

「鬼滅の今後の展開を、

 今決められるだけ全部決めておきましょう。」

 

と言われたそうです。

で、

「何巻で完結しますか?」と聞かれて

「15巻くらいですかね。」とワニ先生が答えて、

「少なくとも20巻以上かかります」

と言われたそう。

 

で、23巻で終わっています。

ここでワニ先生が

「担当さんの読みは的中している」

と驚かれています。

 

ということは、つまり、「先を急いだわけじゃなかった」ということなのです。

これは、構想通りだった。

別に、疲れたからとか、大人の事情で、とかで

早めに終わったわけじゃない。

(多少はあったのかもしれないけど)と仮定する。

 

そうすると。

上弦が出てきた順番と鬼殺隊の隊員がどうなったかのかを並べると。

 

at 無限列車

■上弦の参 vs 炎柱・煉獄杏寿郎

 上弦の参の首を半分くらいまで切るが、逃げられる。

 煉獄さん、死亡(悲しすぎる)

 炭治郎・伊之助は見ていることしかできなかった。

 

at 遊郭

■上弦の陸 vs 音柱・宇髄天元、炭治郎・善逸・伊之助

 柱と炭治郎・善逸・伊之助の共闘。

 宇髄は片手・片目を負傷し、引退。

 

※ここで、「痣者(あざもの)」という状態が発現。

 痣者は、

 ・誰か痣が出現した者が近くにいると、共鳴するように

  他の者も痣を出す。

 ・痣が出現した者は、25才までしか生きられない。

 

at 刀鍛冶

■上弦の伍 vs 霞柱・時透無一郎

 無一郎に痣が発現。

 一人で倒す。

 

■上弦の肆 vs 恋柱・甘露寺蜜璃、玄弥・炭治郎・ネズ子

 痣が出現した柱と、玄弥・炭治郎・ネズ子の共闘。

 

at 無限城

■上弦の陸(成り立て) vs 我妻善逸

 元・先輩隊士だった獪岳を一人で撃破。

 善逸はチート!

 鬼に成り立てだったからよかったね、ということでしたね。

 

■上弦の参 vs 水柱・冨岡義勇、炭治郎

 二人とも痣者。

 

■上弦の弐 vs 蟲柱・胡蝶しのぶ、栗花落カナヲ、嘴平伊之助

 ここでは痣者はなし。

 しのぶの毒で撃破。(このシーンはえぐかった…)

 

■上弦の壱 vs 岩柱・悲鳴嶼行冥、風柱・不死川実弥、

        霞柱・時透無一郎、不死川玄弥

 柱は3人とも痣者。

 

つまり、こうなる。

※ちなみに、階級は下記です。

 弱→ 癸・壬・辛・庚・己・戊・丁・丙・乙・甲 ←強 ぶち抜いて→ 柱

 ファンブック1だと、もう刀鍛冶編が終わっているので、

 刀鍛冶の始まりのときの炭治郎の階級がわからないのだけど、

 刀鍛冶で出なかった善逸と伊之助の階級が「丙」なので、

 おそらく「丙」だと思われます。

 上弦の陸を倒した、というのがものすごい評価されたんだな。

 

■上弦の陸 柱(痣×)、炭治郎(痣△ 庚)、善逸(痣× 庚)、伊之助(痣× 庚)

 →全員生還(柱(痣×)は引退)

※新上弦の陸 善逸(痣× 丙)

 →生還

■上弦の伍 柱(痣〇)

 →生還

■上弦の肆 柱(痣〇)、炭治郎(痣〇 丙)、玄弥(痣× 丁)、ネズ子(痣×)

 →全員生還

※新上弦の肆は無惨が殺害(もはや笑える)

■上弦の参 柱(痣〇)、炭治郎(痣〇 丙+透き通る世界)

 →全員生還

※この前に戦った時には、柱(痣×)死亡

■上弦の弐 柱(痣×)、カナヲ(痣× 丁)、伊之助(痣× 丙)

 →柱(痣×)死亡

■上弦の壱 柱(痣〇)、柱(痣〇)、柱(痣〇)、玄弥(痣× 丁)

 →柱(痣〇)一人、玄弥(痣× 丁)死亡

 

これを見ると、柱の強さがみんな同じだったとして、

ちゃんと上弦の強さは順当になってますね。

 

 

そして、「痣者」がいかに強いのか、というのを表している、

と思います。

 

上弦はチートに強いんだけれども、

その上限と戦うために自分の寿命の3/4くらいを渡した人たちが、

引き換えにどれほど強くなったのか

というのを刀鍛冶編で示したんだと思った。

 

痣が出ていないと、上弦の鬼には柱でもあんなに苦労するけれども、

「痣が出る、寿命を捨てて戦う」

ということの覚悟と悲惨さが、現れていたんだなあ、

と思って、私はすごく納得した。一人で。

 

そして、炭治郎の成長なしには勝ってない、というのもよくわかる。

上弦の参との戦闘では、柱の冨岡さんが

「柱に匹敵する」と炭治郎を評していました。

そして、善逸と伊之助とカナヲがもんのすごい強い!!

ということもよくわかりました。

善逸なんて、痣なしで上弦の陸に勝っているからね?!

いくら鬼になったばっかり、とはいえ!!!

伊之助とカナヲも、しのぶさんの毒があったとはいえ、

上弦の弐ですからね、撃破したの。

上弦の参に柱2人みたいなものであんなに苦労したのに。

天才でした、あの3人は。

 

というわけで、

宇髄天元が弱いのではなくて、

痣者がいかに強いか、

ということを示すための演出(?)だったのだな、

ということがよくわかりました!まる!

【鬼滅の刃】なぜ、煉獄さんは死ななければならなかったのか。

※先々のネタバレあります。原作を全巻読んでいない方はお気を付けください!

 

 

なぜ、煉獄さんは死ななければならなかったのか。

私はこれについて、ずっと考えていました。

 

 

煉獄さんについて簡単に。

本名:煉獄杏寿郎。

マンガ「鬼滅の刃」に出てくる「鬼狩り」の中で

最強と言われる9名の柱の一人。炎の呼吸の使い手。

代々鬼狩りの家系。

マンガ第8巻、映画「鬼滅の刃 無限列車編」で命を落とす。

享年20歳。(若!)

鬼殺隊見聞録より:普段から威勢がよく非常に明るい性格の剣士。

人一倍面倒見の良い一面があり隊士たちの兄貴分のような存在である。

鍛錬に鍛錬を重ね、鍛え上げた肉体と精神力は柱でも上位を誇る。

 

 

煉獄さん、大好きだったですよ。

(2021年のローソンのコラボおにぎりの煉獄さん仕様のやつ、

洗って取っておいて、

夫に「え・・・?」って呆れられたくらい好き。)

大ヒットした「鬼滅の刃 無限列車編」で、命を落としました。

全23巻中の8巻で死亡。

 

早くない?

 

おかげさまで、ほかのマンガの魅力的なキャラも

みんな死ぬのではないかというトラウマを植え付けられる事態に。

 

 

っていうかさ、柱が勢ぞろいする「柱合会議」っていうのがあるのですけども。

その会議で一番まともだったんですよね。私が見た限り。

いや、確かに煉獄さんも変でしたよ。

でも、こういう言い方するとあれですけど、

あの程度の変な人はどこにでも結構いるので、

現実世界とかで「変わってるよね~」って言われる類の人。

「変わってる」けど、変わっているそのままで、一般市民とともに生活できる人。

でも、ほかの柱は、変すぎて、突き抜けすぎてて、

普通の人から「ちょっと生きてる世界が違うと思うんですよ」って

見て見ぬされるの感じの人たち(笑)

あるいは、お互い干渉しないというか。

 

しかもさ、それまで出てきた呼吸が

「水」「雷」「獣」だったでしょう。

「獣」は自分で習得したって言ってたから(天才!)置いとく。

で、「派生」とかいう話が出てきたときに、

まあ、これはよくある五行的な感じで来るんだろうな、

と思っているわけですよね。

水・風・土・火・金とか、そういう系だよね、っていう。

幽遊白書でも出てきたし、フィフス・エレメントという映画や、

アナ雪2でもあったじゃない。

よくあるやつ。

そしたらさ、「水」があるなら「火」(今回は「炎」だけど)は、

絶対あると思うじゃない。

まあ、「風」もあると思ったけど、

「風柱」は柱合会議のときは、風柱ご自身がマジ意味わかんないので置いといて。

で、そういうのは、派生したやつより強そうじゃん?

「音」とか「恋」とか「蟲」とか「霞」とか「蛇」とか、

最初聞いたとき、何を言ってんねん、って思ったわけですよ。

 

しかもさ、なんか一番健全そう。

声が大きいとか、目立つとか、責任感が強いとかそんな感じで、

まあ誇張されているけど、よくいる人感じのだよね。

近くにいたら、うるさいけど気持ちいい人。

しかも「炎」で絶対ご本人バランス型。

この人いないと、この柱たち、バラバラなんじゃないの?って感じの人。

まあ、お館様がいるからいいんだけど。

※そういえば、「お館様」って「親方」からきてんのかな。

 今、変換ミスして気が付いた。そうか、「親方」なんだ。

 

でさ、その人がなんで死ななければならなかったのか!ですよ。

だってさ、死ななくてもよかったじゃない?ワニ先生よ。

殺さなくてもよかったじゃない!

そのあとの戦闘を見ても、煉獄さん柱で2番目に強かったと思うの、私は。

ヒメジマさんは最強って書いてあるから最強なんだろうけど、

たぶん2番目ですよ。

だって、あそこまで冨岡さん追いつめてないもん、アカザのこと。

 

だってさ、鬼殺隊見聞録に、こう書いてあるんだよ?!

 

「普段から威勢がよく非常に明るい性格の剣士。

人一倍面倒見の良い一面があり隊士たちの兄貴分のような存在である。

鍛錬に鍛錬を重ね、鍛え上げた肉体と精神力は柱でも上位を誇る。」

 

明るい性格なんだよ?!

そして、兄貴分だよ?!

主人公と見まがう感じ!!

そんな人、殺さないで!!

最後まで残って、主人公を元気づける役割じゃないの?!

 

 

でさ、夫にそれを涙ながらに伝えたらさ、

「炭治郎の成長のために、必要な犠牲だったんだよ」って言われた。

 

はー?!なにそれー!!!

 

ってその時は煉獄さんへの気持ちがあふれてて

かなり反発したんですけど、やっとそれはわかったね。

遊郭編でも回想シーンで結構出てくるし、何かと煉獄さんが出てくる。

炭治郎にとってどれほど重要な出来事だったのか、

どれほど煉獄さんに影響を与えられたのか、よくわかる。

生きていたら、そこまで必死に強くなろうとか、

自分の不甲斐なさに打ちのめされることもないもんね。

 

あと、大切な人を前にしても、

ワンピースとかドラゴンボールみたいに、主人公が急に

「ギア4!!」とか「スーパーサイア人!」とかにならないマンガなんだな、

というのもよくわかった。

 

 

そして。

煉獄さんには弟がいます。

それが千寿郎くん。

この千寿郎くんは、剣士にならないのです。

父親も、もう鬼狩りをやる気はない。

煉獄さんには継子(柱の技術を受け継ぐ人)もいない。

ここも少し不思議だった。

あんなに代々続けてきた鬼狩りの家系である煉獄家が、

煉獄杏寿郎が亡くなったことで「炎の呼吸」の継承が途絶えてしまう。

え?そんなん、許されるの?って。

だってさ、普通に考えたら、「炭治郎がなくなったので、

炭焼きできる人がいなくなったから、おしまいね」ってことでしょ?

「代々炭焼きだ」って言ってたし、結構まだお家制度が続いていたとして、

酒屋とか、質屋とかだって、多分家業を継いでいた時代。

だったら、父親が再度がんばって、

炎の呼吸を復活させようと思ってもいいのではないか、と。

 

 

で、ここでわかりました。

だって、炭治郎は「日の呼吸」なんだもの。

炭治郎は、自分が「水の呼吸」に向いてないことに気づいていました。

いや、おかしいと思ったよね。

炭焼きの息子が「水の呼吸」って。違和感あったよ。

それが、伏線だったとは。

 

 

つまり、煉獄さんが生きていると、あの面倒見のよさでは、

炭治郎を「継子」にしていただろう、ということです。

 

そしたら、おそらく炭焼きの息子である炭治郎は

「水の呼吸」よりも体に合っている「炎の呼吸」を真剣にやったと思う。

 

そして、それなりのところに行けたと思うのです。

でも、それは、「水の呼吸」を教えてくれ、いつも味方になってくれる

鱗滝さんや冨岡さんに「悪いな」って思うだろうし、

冨岡さんとのみ師弟関係(ここは強い絆だからね。それを切りたくない)

を続けるためには、

煉獄さんの継子になるわけには、物語上いかなかったのですな。

 

しかも、炭治郎は「日の呼吸」の使い手。

 

この設定を使うためには、「炎の呼吸」がいてはいけないわけですね。

じゃないと、「ひの呼吸」の「ひ」が「火」ではなく「日」であることに

気が付かないかもしれない。

だって、「炎」がいて、その使い手はとても強いんだもの。

別に、似たような「ひの呼吸」なのかどうなのかもわからない

ヒノカミ神楽をわざわざ思い出して鍛錬しなくても、

強いと知っている「炎の呼吸」を会得したほうが早い、と考えるはず。

 

 

炭治郎が自分で「水の呼吸は合わない」と気が付いて、

「ヒノカミ神楽が攻撃に使える」ということに気が付いて、

現世では自分しか知らないヒノカミ神楽を自分で鍛錬して、

いっぱい考えて、そのことで縁壱さんにつながる。

そうやって「日の呼吸」につなげよう、ということなのでしょう。

つまり、呼吸に五行っぽいものを使って、

無惨を追い詰めたのが「始まりの呼吸」である

「日の呼吸」にしよう、を思い浮かんだ時に、

 

「火じゃわかりづらいから炎にして、でも「日」と混同するから、

炎の呼吸は早々に退場」と。

 

煉獄さんは死ぬことが決まっていた、ということですね!

くそー!!煉獄さん!!

 

 

そこから先、「以前も鬼狩り様に助けてもらった」とか

「仲間の鬼狩り」してと出てくるのは、

たいてい煉獄さんのお父さんや煉獄家の先祖の話です。

まあ、髪の毛がわかりやすい、というのは絶対あると思うけど(笑)

本当に、いつの時代もいたし、いつの時代も強かった。

その本当に由緒正しき継承を途絶えさせるのはやっぱりちょっと不自然。

そんな「炎の呼吸」を退場させなければならなかったのは、

炭治郎に「ヒノカミ神楽」ひいては「日の呼吸」を使わせるため。

つまり、物語に謎を残し、伏線を引くため。

そのための、煉獄さんの犠牲。

 

悲しいけれども、そういうことだったのだな、と納得。

 

してない!けどね!

だって!魅力的すぎるから!煉獄さん!!!

たった2時間で

「変な人」

 ↓

「すごいかっこいい!惚れる!」

 ↓

「いやだー!!なんで死んじゃうんだよー!!」

ってできる、そんな物語の力に完敗です。

こんなに魅力的な人にしたのも、

亡くなってなお、みんなの心に残り続けることで、

それぞれが奮起する、

ということを目指していたのでしょうね。

 

いやあ、まんまとどはまりしましたね。はい。

 

余談ですが。

映画が大ヒットしたときに回ってきたツイッター

「原作を読まずに行った友人が、

『今日最推しのキャラができて、その推しが死にました』って言ってた」

っていうのがあって、心から「可哀想!」って思いました。